ptexliveのインストールメモ

ptexliveMac OS Xにインストールしたので,そのメモ.

環境は:

インストールするのは:

  • TeX Live 2009 (texlive2009-20091107.iso)
  • ptexlive (ptexlive-20100711.tar.gz)

手順

1. READMEの指示通りにtexlive2009-20091107.iso.xzをダウンロード.
古いのでどこにも置いていない場合がある. ftp://tug.org/historic/systems/texlive/2009/ に古いものがアーカイブされている.
2. 伸長してISOファイルをマウント.
3. 次にインストーラを実行するのだが,環境によってはumaskによって問題が生じる可能性がある.
4. root権限でインストーラ(install-tl)を実行.
5. ここで,もしも4でumaskが0077などの場合,ptexliveのコンパイルが上手く行かない場合があるので,TeXLiveのインストール先を確認し,適切なパーミッションに変更すること.
6. READMEの指示通りにptexlive-20100711.tar.gzをダウンロードして展開.
7. ptexlive.sampleを../ptexlive.cfgにコピーしてこれを編集.
8. ビルド.対話的実行の部分があるので,これに答える.ちなみに一時作業場所は「/var/tmp/ptexlive2009」らしい.otfパッケージを使いたかったので,make otfを実行.babelは未実装らしい.
9. 「make test」と打ってテストを実行.この時「[CVE-2007-0104] test」でテストが失敗する.これはどうやらテストのスクリプトが間違えているらしい:

$ diff -u 8test.sh.back 8test.sh
--- 8test.sh.back       2010-08-11 15:55:27.000000000 +0900
+++ 8test.sh    2010-08-11 15:55:58.000000000 +0900
@@ -222,7 +222,7 @@
 \includegraphics{../security/MOAB-06-01-2007.pdf}
 \end{document}
 EOF
-if ! $BIN/pdflatex xpdf.tex 2>&1 | grep "recursive calls" > /dev/null; then
+if ! $BIN/pdflatex xpdf.tex 2>&1 | grep "Loop in Pages tree" > /dev/null; then
     echo "CVE-2007-0104 is not fixed."
     exit 1
 fi

このように変更すると,テストが通った.
10. ここで再びumaskを確認する.環境によっては11で行うインストールで,グループとその他に適切なパーミッションが与えられない場合がある.
11. 「make install」と打ってインストールを実行.
12. インストール先にパスを通す.
13. ヒラギノフォントをPDFに埋め込みたい場合は「sudo updmap-sys --setoption kanjiEmbed hiragino」と打つ(参考情報).これだけで埋め込み設定を行ってくれるようだ,非常に素晴らしい.ユーザ権限でupdmapを使ってもいいだろうけれど,実は私の場合はパーミッションの設定が適切ではなかった(私の設定ミスなのか分かならないので,回避策不明)ので,設定できなかった.

TODO

Wikiに動作報告を投げる.